私が運営するホームページ「那珂川町発展計画」にちょっと変わったメールが来た。
少し長くなるが、ことの背景と顛末も……といってもまだ終わっていないのだが……ここに書いておこう。
実は、私の住んでいる那珂川町には、産業廃棄物の最終処分場の建設事業計画がある。この計画は、現在も進行中だ。
ことの起こりは、平成2年に北沢地区というところで大量の廃棄物の不法投棄が確認されたことだ。ゴミの量は3万1千立方メートル。すぐに処置をすれば良かったが、本格的に調査がおこなわれたのは10年ほどあと(平成10?12年)だ。
調査の結果、撤去処理が必要な周辺の汚染土壌も含めると5万1千立方メートルということが分かった。ざっと計算すると、長さ50メートルの水泳プールで約20杯分だ。大変な量ということが分かる。
ところが、なんと、話はさらに大きくなる。これを処理するために、すぐ近くの備中沢というところに、県営管理型の産業廃棄物最終処分場を建設しようということになった。作るのは80万立方メートル(東京ドームの2/3)という大規模の産業廃棄物処理施設で、県内の産業廃棄物を10年間にわたって受け入れるというものだ。しかも、この建設を町が県にお願いするというかたちになったのだ。
3万立方メートルの廃棄物を処理するために、80万立方メートルの処理施設の建設を、町が県に依頼する……不思議なこともあるものだ。
当然ながら、町を二分しての大騒ぎとなる。だれでも自分の住んでいるところの近くに処分場ができるのはいやだろう。しかし不法投棄の現場も困っているというのが町の言い分だ。処分場予定地の地権者や、潤うことが期待される土木建築関係の人たちにはそれなりの思惑も生まれる。一方で自然や環境を守ろうという会も組織され運動も始まる。
メールの内容は、この処分場予定地への搬入道路に関係している。用地買収にからみ、近くの住民同士で詮索しあい、処分場の話題はタブーとなっているという。このメールの主は最初から反対だったが、周りの人に聞くに聞けず悶々としていたそうだ。しかし、あるきっかけで、あの人もこの人も実は反対している、ということがわかったという。その結果、とりあえず身近な道路について具体的に行動を起こしていこうということで、メールを送ってきたのだ。しかし、それでもまだ「攻撃が怖いので」名前は出さないでほしいという。
私は幸いにしてこれまで田舎の隣組の難しさをあまり感じていなかったのだが、こういう人が多いのかもしれない。ほとんどの人は発言せずに、結局、声の大きい人が勝つのが地方自治の現実なのかもしれない。


