== 【60歳目前での宅建試験 ? その2】から、続く ==
私が購入した問題集(佐藤孝の「過去問宅建塾」)は3分冊になっています。
その1 権利関係
その2 宅建業法
その3 法令上の制限、その他の分野
厚さはどれも同じぐらい(500ページ弱)ですが、教科書の対応ページ数は、だいぶ違います。次のように、権利関係がもっとも多く、半分以上のページ数が宛てられています。
その1「権利関係」 270ページ
その2「宅建業法」 120ページ
その3「法令上の制限」と「その他の分野」 130ページ
このことから、私は、「その1」と「その2」を終えた段階で、3/4が終わったと判断しました。「その1」はページ数が多いだけあって、手こずったからです。「その1」に比べると「その2」は半分以下の処理時間で終わりました。「山はその1だった、峠は越えた」と判断したのです。
実は、「その3」の「法令上の制限」のセクションが、最大の難関だったのです。この部分の教科書の記述は90ページほどで、問題集も「その3」の約半分、つまり全体から見れば、どちらも1/6程度しかありません。ところが、この1/6の部分をクリアするために、「その1」+「その2」を超える時間が必要でした。おおざっぱに言って「その1」の約2倍の時間がかかりました。
「法令上の制限」というのは、過去の長い年月にわたって、その時々の社会情勢や政治情勢にあわせて決められてきた「法令上の制限」をすべて網羅しなくてはならないわけです。ひとつひとつの法令上の制限はたいしたことのない内容でも、それらが複雑に絡み合って迷路のようになっています。
しかも、試験に出るのは、その組み合わせの盲点ともいえる部分です。えーと、もう少し言わせてもらうと、自然の摂理や人間の感覚に反するような部分、いってみれば法律によってねじ曲げられている部分が出題されるわけですね(逆に言えば、放っておくとまずいので規制している部分なのですが……)。
ということで、問題集「その3」は、少しムキになってやらなければなりませんでした。背表紙を裂いて3分冊にして持ち歩いて勉強しました。まさに、片時も離さずに勉強したという感じです。
学習に必要な時間数をまとめると、「その1」「その2」「その3」が 2:1:5 の割合といってよいでしょう。人によって違いはあるでしょうが、これから受験する人は、この、私の経験も、参考にしていただければと思います。
さて、いくつか細かいことを、書いておきましょう。私が試してみて、これは良かったという勉強テクニックです。
1.すべての選択肢を解く
試験問題は四択です。パターンとしては「正しいものはどれか」と「誤っているものはどれか」という設問です。「正しいものはどれか」という質問で、1番目の選択肢が明らかに正解であれば、以下は読まないですみます。また、選択肢の中に正誤が分からないものがあっても、自信を持って解答できる肢があれば、得点できます。
ですが、勉強をするにあたっては、この選択パターンの部分を除外してやった方が良いと思います。つまり、四択として解くのではなく、マルバツ問題が4つ並んでいるものとして解きます。本番でも同じ組み合わせで、あるいは同じ順番で出題されるかは分からないのですから、ひとつひとつの選択肢の正誤を大切にするやり方がおすすめです。
問題集のアドバイスには、「この問題は肢1を読んだだけで次に進めなければダメ」というようなことが書いてありますが、私はこの手のアドバイスはすべて無視しました。
2.新作ゴロ合わせ2題
私の選んだ教科書「らくらく宅建塾」には「楽勝ゴロ合わせ」というコーナーがあります。最初はバカにしていたのですが、これが非常に役立ちました。このゴロ合わせなしでは合格できなかったと思います。
たとえば「都市計画区域内に指定される防火・準防火区域に建てられる建物」は
「サイコロ賭博は以後しません。皆さんごめんね、以後しません」
と覚えます。これで、防火・準防火区域に建てられる建物の種類と大きさ(耐火建築物や準耐火建築物にしなければならない範囲)がドンピシャリと分かります。
教科書には、全部で50ぐらいのゴロ合わせが用意されています(問題集の表紙裏にも載っていて親切)。私は、これは全部覚えました。さらに独自に2つ工夫しました。この2つは、文句なく役に立つと思いますので、紹介しておきます。
ひとつは、37号書面の記載事項です。ゴロ合わせは(腰抜け戦闘機乗りのイメージで)
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「飛んだ人、海上キーンキーン、違約金、危険責任税金で」
== 当事者(と)、物件(ん)、代金(だ)、引渡時期(ひ)、移転登記(と)、解除、授受金銭、金銭貸借、違約金、危険負担、瑕疵担保責任、税金 ??以上12項目 ?? このうち「とんだひと」までが必須項目 ==
もうひとつは、農地法の第4条に関連した例外規定です。「自己所有の農地を養畜のために転用する場合は、2アール未満の場合に限って無許可でよい」というものです。次のゴロ合わせでおぼえました。(「未満」が重要)
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「農地にアルミの養畜施設」
== 2アール未満 → …にアルミ… ==
以上の2点、ぜひご活用ください。
3.統計問題の対策
私が選択した問題集(佐藤孝の「過去問宅建塾」)で、唯一うまくいかなかったのが、「統計」問題です。問題集には統計問題の過去問が12問ほど載っているのですが、これはまったく役に立たないということがすぐに分かりました。古い統計問題は役に立たないのです。統計問題は、最新情報の知識が必要なのです。
そこで利用したのが、次のサイトです。
【宅建試験 学習情報 統計問題対策 2006】
http://tokagekyo.7777.net/tokei-data/index.html
このサイトは、「問題集の模範解答に納得がいかないとき」にも、確認のために利用しました。結果として模範解答が誤っているものはありませんでしたが、それなりの理由が判明したものが少なからずありました(多くは、法令が改正されたために教科書の記述と合わなくなっている、というものでした)。
実は、私は、このページの存在に気づくのが遅く、結局、統計問題はモノにできませんでした。また、模範解答に疑問を持ったままの状態で、直前まで強引に勉強を続けなくてはなりませんでした。この記事の読者は、ぜひ、このサイトを活用してもらいたいと思います。

